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開発事例ストーリー

Story023Dプリンタ用柔軟フィラメント

最近はやりの3Dプリンターは、手ごろな価格帯のものも発売され、関心も高くなってきています。 さまざまな形のものが造型されていますが、フィラメント(プリントアウト時に形成される固形素材)の主流樹脂はABS樹脂やPLA樹脂となっており、どちらも“硬い”感触のプラスチックだなぁと思っていました。

そんなある時、机の上にあったシリコン製のスマートフォン・フォルダーが目に止まりました。 フニフニするこの柔らかい触感・・・

あ!3Dプリンタで、
柔らかいものが造型できるかもしれない!

しかし懸念されるのは、柔軟性が増すと造形時に上に重なるフィラメントの重みでフィラメントにたわみが生じ、座屈してしまうこと。

座屈しないためにはどうしたらいいのか。

小さな力で押出しできれば座屈しない。そのためには樹脂の流動性が必要。

・・・・・・・・・・・あっ!

こうして、流動性の異なる樹脂をスクリーニングし、設計のポイントをようやくつかむことができました。

そして、2つのタイプのフィラメントが試作品として完成!

一つは、既存のABSやPLAと二色造型ができるもの。
もう一つは、さらに柔軟性を高くしたもの。

早速サンプルワークを実施しました。
ある程度良好な反応はあったものの、造型の速度が遅いという弱点があり、更なる改良が要求されました。

ところが、何度も何度も、改良してみるものの、毎回上手くいかないのです。まれに上手くいく時がある一方、その成功理由がわからないのです。

こうなったら、とにかく何度も繰り返し、テストするしかない。

何度も何度もテストをするうち、流動性ばかりにとらわれるのではなく、それ以外のファクターで改良する部分があることが見えてきました。

現在では、少しずつ安定性を確保し、テスト販売を行うに至っています。 目下、新たな設計の柔軟性フィラメントを試作開発中です。

[開発担当:清水雄一]

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